秋蜩(ひぐらし)の鳴き声を聞くと夏の終わりがやってきます。
空の色や雲の形の変化に目を奪われる季節、そろそろ秋の仕度に手をかけてみてはいかがでしょうか。
どっしりと構え、一年の間出番を待ちわびていた秋物の衣服たちを優しく包みこんでいたワードローブ。その規律正しく佇む箱の中から選び出した一着のジャケットを手に取り、風格のあるシュバルミラーの前にて袖を通す。 するとその瞬間に一年越しの秋の香りがスッと蘇ります。秋を迎える仕度が終わる頃には日も暮れかかり、少し過ごしやすさを感じることでしょう。
過ごしてきた年月が木肌を育て上げたキッチンチェアに腰掛けながら、一足お先に読書の秋に興じてみては。