【 Buyer's select item 】 独特の存在感を感じるこちらの商品は、ヴィクトリア時代にMaple＆Co（1870年 - 1950年）によって造られたデスクです。まずMaple＆Coは、ヴィクトリア時代とエドウォーディアン時代に最も大きく成功した英国の家具小売業者とキャビネットメーカーでした。彼らは上質な職人技で知られており、1700年以前の古いデザインなどをコピーして当時の最新のトレンドを加えながら表現するプロの集団でした。ヘップルホワイト様式やチッペンデール様式などのデザインも手がけた事でも知られていましたが最も評価されたのは使用する”品質に良さ”だったと言われています。 またこちらのデスクはヴィクトリア時代中期以降に発展した東洋の風潮を強く受けたスタイルであり、当時一般的であった曲線的、装飾的なデザインとは違い直線的で黒漆塗装、ヒンジやキープレートに無垢肉厚真鍮を使用した造りが最大の特徴でスタイリッシュでカッコいいに尽きる一品といえます。 また、ヴィクトリア女王が長年即位したこの時代は最愛のアルバート王子の死後の1861年以降、黒い喪服だけで過ごした彼女の風潮が、その後、これらの黒漆を施した家具に影響を与えたともいわれてます。