こちらは1940年代（推定）、イタリアで製造されたフロアランプです。透明感を保ちながらも薄くグリーンに色づいたガラスの支柱が目を惹きますね。色ガラスは主原料に金属イオンを加えることで着色しています。グリーンのガラスにはクロムを用いるのが一般的。しかしこちらのガラスパーツはエメラルドグリーンとも呼べる大変珍しいカラーなのでクロムの他にも様々な原料を混ぜ合わせて生み出されたのではないでしょうか。また、目を凝らすとガラスには斜めに直線的な模様が刻まれていることが分かります。区切りを付けるようなブラスのパーツにはランプ全体を引き締める効果と工夫が施されています。日差しが注ぐ場所に置けばランプそのものの透け感を愉しむことができ、寝室など柔らかな明かりを必要とする場所に置いてもシェードが光をさえぎり、眩しすぎることはありません。明所、暗所どちらにおいても魅力が引き立ちますのではないでしょうか。職人の技術力もさることながら、イタリアらしい大人の遊び心が見て取れる一灯です。 シェード：KEITA MARUYAMAアンティークチャイナ使用 インテリア用にデザインしたこちらのファブリックはオリエンタルワールドを存分に表現した1枚。 洋服としてのコレクションは無い貴重な一品です。