Lloyd’s Antiques

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ロイズ・アンティークス 日本橋三越2018.12.11

北欧ヴィンテージアイテム

北欧のヴィンテージ家具で使用されていることの多い木材といえば、チーク材とローズウッド材。
昔から使用されていた木材でしたが、ミッドセンチュリー期のモダンデザインの家具に使用されることで改めて見直されるようになりました。
今回その二つの木材を使用した北欧ヴィンテージアイテムをご紹介いたします。

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こちらのビューローはローズウッド材を使用したアイテム。

ローズウッド材が家具に使用されるようになった背景として、マホガニー材の価格が18世紀後半になって高騰し、それに代わる木材をイギリスが探していたことが契機となります。
19世紀初頭にかけてのナポレオン戦争で、イギリスはポルトガルを助けるためにフランスと戦い、ポルトガルと友好関係を築くことになります。
その結果、ポルトガルの植民地であったブラジルに豊富に生育していた高級木材、ローズウッド材を輸入することができるようになり、ローズウッド材はイギリスのリージェンシー時代(1811~1820年頃)の高級家具に多く使われるようになりました。

ローズウッド材はその後も主にクラシックな高級家具の素材として使われていきますが、1960年代に入るとチーク材と同じく、北欧で人気の木材となります。
1950年代は戦後の復興の需要があり、とにかく早く安く製造できる大量の家具が出回りましたが、1960年代になるとそれも少し落ち着き、ローズウッドのような高級素材の家具も、次第に売れ始める時代と変わっていきました。

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この時代のローズウッド材を使用した家具は美しい杢目を利用し突板として使われているものが多く、こちらのビューローも突板としてローズウッド材が使用されています。

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抽斗中を見てみると、一番上段の抽斗のみ中の底板に黒フェルトがはられています。
(抽斗内寸:W700 D350 H110)

そして、こちらのチェアはチーク材を使用しており、デンマーク人デザイナーErik Buch(エリック・バック)によってデザインされたものです。

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チーク材の故郷はミャンマーとも言われていますが、その他タイ、インド、インドネシア、スリランカなどにも生育しています。
その材質は大変堅く、天然のオイル成分が多く含まれているため腐りにくく、シロアリなどの害虫にも強い木材とされています。
乾燥後の木材は伸縮率も少ないことから、歴史的にも船のデッキや内装など、主に造船用の木材として使われてきました。
近年では、オイルをふんだんに含む木の性質から、ガーデンファニチャーやアウトドアファニチャーなどによく使用されています。

デンマークでは、戦前からアルネ・ヤコブセンやハンス・ウェグナー、フィン・ユールなど、のちに巨匠と呼ばれるようになるデザイナー達による、シンプルで実用的、かつ美しいフォルムの家具が世界からも注目を浴び始めていました。
美しいデザインの家具を一般大衆のためにつくるという彼らのコンセプトと合致したこともあり、チーク材は早くも戦後まもなく、デンマークやスウェーデンで使われるようになっていました。

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このチェアのデザイナーである、Erik Buch(1923-1982)は1923年にコペンハーゲンで生まれました。
彼はキャリアで30以上の商業的に成功した生産デザインを持っていましたが、1949年に設計されたこのモデル49の椅子で 成功を収め、有名になりました。

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このチェアは、湾曲した「浮遊」しているような座面と、古典的なスカンジナビアの現代的な美しさが特徴です。
シャープな造形ながら、全て角を落とした丁寧なフレーム。
デザイン性と機能性を兼ね揃えた見るものを魅了するチェアです。
ぜひ一度店頭でご覧くださいませ。

北欧の素敵なビューローとチェア。
ぜひセットでいかがでしょうか。

皆さまのご来店を心よりお待ちしております。

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