Lloyd’s Antiques

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ロイズ・アンティークス 名古屋松坂屋 2018.11.26

プチポワン

『プチポワン』という言葉をご存知でしょうか? いわゆる刺繍による装飾(タペストリー)の名称であり、フランス語で『小さな縫い目』という意味があります。 その名の通り、土台となる生地へさらに緻密な縫い上げを行なっていることで芸術的なデザインを生んでおり、 見る者を魅了し、現在でも大変人気を博しています。 さて、今回そんな人々を魅了しているプチポワンのチェアをご紹介していきます! フレンチアームチェア(TI009075) フレンチと冠されているほど、フランスの代表的であるデザインのチェア。 飴色のウォルナット材が温かみのある仕上がりとなっています。nagoya_20181126-1 生地はパステルカラーの淡い色合いに、花模様が艶やかな印象を与えてくれています。 細かく見てみると分かりますが、様々な色糸を細かく用いており、立体感のある仕上がりです。 非常に手間暇のかかる縫い方であり、それだけ職人の技術に因った技法でもあります。 プチポワンは歴史的に上流階級の貴婦人に長く愛され、 かのマリー・アントワネットも好んでアクセサリーやドレスに使っていたそうです。 鋲止めされているのもアンティークらしい優雅な装飾ですね。nagoya_20181126-2 上から見ると座面が広くとられています。 これは女性が身にまとったドレスの形を崩すことがなく座れるよう、広く作られたそうです。 スプリングも効いているのでスプリングとクッション性が抜群のすわり心地を生んでいます。 また背もたれとアームにも花などの細かな彫刻が施されており、 曲線を描いた女性らしいデザインです。nagoya_20181126-3 細かな彫装飾と綺麗なS字を描いた山羊のカブリオールレッグは、ロココ調の優美さを感じさせます。 こういった特徴は18世紀頃のルイ15世様式の大きな特徴で、 後に英国のデザインにも大きな影響を与えたといわれています。nagoya_20181126-4 客間にゲスト用のチェアとして、 お部屋に彩りをプラスするオブジェチェアとして、 自身のパーソナルチェアとして、 フレンチな空間を作り上げるにも、アクセントとして1脚取り入れるにも 非常に適しているのがフレンチチェアなんです! そう言えるのもやはり装飾的なデザインだけではなく、 プチポワンの魅力があるからこそではないでしょうか?nagoya_20181126-5 店頭商品はこちら
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