Lloyd’s Antiques

Journal

ロイズ・アンティークス 青山 2017.11.30

上質な空間

1880年代イギリスでつくられたであろう、豪華なグリテンザのご紹介です。 aoyama_20171129_6

グリテンザとはもともとイタリア語で「サイドボード」の意味があるそうです。 英語のCredence(信用)の語源でもあります。 王族や貴族といった上流階級の人々の食事の毒見がこのクレデンザの上でされたことから、信用=クレデンザと名づけられたとされています。 aoyama_20171129_9

イギリスではこの時代、産業革命で財をなした上流階級の人々の間で、贅沢なつくりの「グリテンザ」をリビングルームに置くことが流行したそうです。 それゆえ高級木材といわれるウォルナットでつくられ、天板には高級感漂う大理石がつかわれています。 aoyama_20171129_5

目を奪われるのは、立体感のある彫刻ではないでしょうか。 ミラーを際だたせるようにあしらわれています。 aoyama_20171129_16 aoyama_20171129_8

収納力もたっぷりとあり、インテリアとしてだけでなく収納家具としても優秀なつくりです。 aoyama_20171129_12 aoyama_20171129_13

下台の扉にもミラーがはめ込まれており、重厚感がある家具にも関わらず圧迫感を感じにくくなっています。 クラシック感たっぷりなグリテンザに合わせるのは、アールデコのデザインようなモダンなチェアやマガジンラック。 aoyama_20171129_1 100年以上前のグリテンザを主役に、遊び心がある大人の上質な空間が出来上がりました。

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