Lloyd’s Antiques

Journal

ロイズ・アンティークス エゴイスト 2017.11.26

正体は?

何に使うか分からない、不思議なアイテムに出合ったことがありますか? ルイス・キャロルの作品に「スナーク狩り」というお話があります。 スナークを求め旅へ出る一行ですが、旅に出た彼らにも、最後まで読んだ読者にも スナークが一体「何」かわかりません。 それどころか登場人物が何人いるのか、誰が誰なのかわからない、まさしくナンセンスなお話です。 アンティーク家具にも一体何に使われていたの?と想像をかきたてるアイテムがたくさんあります。 今日はそんなアイテムをご紹介します。 こちらは、ある食べ物をつくる為専用のテーブルです。 20171124ego-02 20171124ego-03 オーク材でつくられたテーブルは、天板の下が台形につくられています。 20171124ego-04 天板は取り外すことができ、台形部分は空洞になっています。 20171124ego-05 不思議なアイテム(TA003027)の正体は、パンこね用のテーブルです。 dough bin table(ドウビンテーブル)と言われるアイテムで、 材料をテーブル内の空洞で混ぜ合わせ、天板でこねていたようです。 長時間の温度管理が必要なパンの発酵にも、この構造は便利でした。 こねたパンだねをそのままテーブルにしまい、暖炉の近くに運ぶことで温度管理を行い、 蓋で温度をキープしながら、ねずみなどからパンを守っていました。 20171124ego-06 今日はドウビンテーブルと教会で使われていたチャーチチェア(NZ000084)をディスプレイしました。 20171124ego-07 イスの背もたれには、聖書をしまうためのスペースが設けられています。 20171124ego-08 20171124ego-01 ドウビンテーブルは、使わないお皿や大きなアイテムをしまうのにぴったりですし、 チャーチチェアは雑誌をおしゃれに収納できます。 正体がわかったとしても、それは大したことじゃありません。 これから「何にするか」が、きっと私達をわくわくさせてくれるのだと思います。
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